頭皮に血行不良が起こると、肌色ではなく、赤黒い色や黄土色のような肌色に変化します。そして、このような血行不良の状態をいつまでも放置していると、やがて頭皮は栄養不足に陥り、抜け毛が目立ってきてしまうようになるでしょう。
ですが、心配することはありません。というのは、このような頭皮の血行不良は、頭皮マッサージや身体を冷やさない工夫、定期的に運動をすることによって改善する可能性ができるからです。
今回は、頭皮マッサージに期待できる効果や、頭皮マッサージをおこなうに当たっての注意点についてご紹介していきます。
頭皮マッサージに期待できる効果について
頭皮マッサージは、以下の効果を期待することができます。
血行不良の改善
皮下には無数の毛細血管が走っており、これらが頭皮の隅々にまで栄養分を送り届ける働きをしています。そのため、血液がスムーズに流れて、毛細血管の先端部分にまで十分に栄養分が送り届けられていれば、急激な抜け毛が起こる確率は低いと考えることができるでしょう。
ところが、ひとたび頭皮に血行不良が起こってしまうと髪を支えるための栄養分が不足して、急激な抜け毛が起こることがあります。このことから、頭皮マッサージには血行不良改善効果を期待することができるため、これが薄毛予防に役立つということです。
眼精疲労の改善
眼精疲労は、目を長時間酷使することによる筋肉の血行不良がおもな原因となって起こります。そして、頭皮を優しくゆっくりとマッサージすることによって、目の周囲の筋肉が徐々にほぐれ、眼精疲労が緩和されるでしょう。
頭皮マッサージのやり方
それでは、頭皮マッサージの手順をご紹介しますが、マッサージを行う手が冷たいと頭皮まで冷えてしまう可能性がありますので、自然に手を温めておくか、お風呂上がりに行うことをおすすめします。
- 人差し指、中指、薬指を揃えて耳の上に当て、頭皮を動かすように5~6回程度マッサージする
- そのまま頭頂部に向けてマッサージをおこない、頭頂部でストップする
- 頭頂部の中央にある百会(ひゃくえ)というツボを中指で3回程度押す
- 前頭部から頭頂部に向けて5~6回マッサージする
- こめかみ部分に3本指を当てて3回程度上下に動かす
- 5本指で、側頭部~頭頂部~後頭部の順にリズミカルにマッサージする
まずはこの手順を覚え、頭皮が温まっているお風呂上がりに実践してみましょう。短時間であっても、毎日コツコツと続けることが血行不良の改善につながります。
文字で読むと長そうですが、実際にやってみるととても簡単におこなえることがわかりますよ。
頭皮マッサージの注意点
頭皮マッサージを行う際には、以下の点に注意を払ってください。
力を入れ過ぎない
頭皮マッサージは、力を入れたところで速効性を得ることはできません。それどころか、強い力を頭皮に加え続けてしまうと毛細血管が断裂して逆効果になることも考えられます。
頭皮マッサージは、優しい力加減でおこなうのがポイントです。
長時間やりすぎない
頭皮マッサージは、長時間おこなえば効果が倍増するというものではなく、短時間であってもできるだけ毎日続けることが大切です。
今回ご紹介した頭皮マッサージは所要時間が1~2分程度と短いですが、これだけでも血行不良の改善に役立ちますので、毎日頑張って続けてみましょう。1回やってみるだけでも頭皮がスッキリし、気分のリフレッシュにも役立ちますよ。
おわりに
“継続は力なり”という言葉かありますが、まさに、頭皮マッサージがこの言葉にピタリと当てはまります。筋トレやエクササイズでも同様ですが、継続して初めてその効果を得ることができるでしょう。
また、1回やり忘れるとそこであきらめてしまう方がいます。しかし、1回くらいやり忘れたところでどうということはなく、翌日から再開すればまったく問題はありません。
頭皮マッサージは続けてこそ意味がありますので、早速今日から開始して、頭皮の血行不良や眼精疲労の改善に努めましょう。
記事監修:岡山中央クリニック