気温が高い季節はもちろんのこと、混雑して蒸し蒸しとした電車内や暖房が効きすぎたオフィスで大量の汗が頭から吹き出してしまったという経験はありませんか。
「頭から汗をかきやすい人は薄毛になりやすい」
という気になる噂があります。
頭に汗をかきやすい人にとっては気になる不安要素です。
今回は頭の汗と薄毛にはどのような因果関係があるのかを解説していきます。
頭の汗と薄毛の関係
汗をかきやすい体質が直接薄毛の原因になるという医学的根拠はありません。
汗をかくこと自体が直接的に薄毛を引き起こすわけではなく、汗をかいたあとの行動に問題があって薄毛を引き起こすケースがほとんどと言えるでしょう。
汗をかいたあとの間違ったNG行動は汗を長時間放置することです。
汗を放置することで次のようなリスクを抱えることになります。
1 頭皮に雑菌が繁殖
暑い日やスポーツの後、汗をかいたままの状態を長い時間放置すると、汗と皮脂が酸化し頭皮に雑菌が繁殖し、それが嫌な臭いやかゆみの原因となります。
また、人間の皮膚には「皮膚常在細菌」という肌のバリア機能を保つ役割を持ついくつかの菌が存在しており、複数の菌がバランスを取り合うことでさまざまな外的刺激から肌を守っています。
ところが、汗の放置によって頭皮が長い時間蒸れた状態になると、汗や皮脂を餌にする皮膚常在細菌が繁殖し、菌のバランスが崩れて毛穴の詰まりや炎症を引き起こします。
このように菌の繁殖は、頭皮の嫌な臭い・かゆみ・毛穴の詰まり・炎症を起こし、頭皮環境を悪化させ、抜け毛・薄毛といったトラブルの発症リスクを高めることに繋がります。
2 汗が皮脂やスタイリング剤と混ざる
頭皮に汗をかくと、毛穴から分泌される皮脂と汗が混ざり、頭皮に付着したり毛穴に詰まったりすることがあります。
またヘアワックスなどのスタイリング剤も汗と混ざることで、毛穴詰まりを引き起こす原因となります。
汗をかいた後の正しい対処法で薄毛を予防
汗をかくことは人間であれば誰にでも起こる生理現象であり、また体温調節に欠かせない大切な機能です。
薄毛を防止するために重要なのは、汗をかいた後にどのように対処するかということです。薄毛予防のための汗をかいた時の対処法をいくつかご紹介します。
1 汗をこまめに拭く
頭皮に菌が繁殖しやすい環境を作らないためにも、汗をかいたらこまめに拭くことを習慣化しましょう。
汗を拭けるようにタオルやハンカチを常備することは必須です。
手軽に使えるウェットシートなどを携帯しておくこともおすすめです。
帽子を被る場合は定期的に帽子を脱いで換気を行うことで、帽子内の蒸れを防ぎましょう。
2 なるべく早くシャンプーで洗い流す
汗をかいたら、なるべく早くシャンプーで洗い流しましょう。
遅くてもその日のうちに必ず汗や皮脂を洗い流し、頭皮を清潔な状態に保つことが必須です。
洗い終わったあとは、シャンプーのすすぎ残しがないようにしっかりとシャワーで洗い流すようにしてください。
3 頭皮ケアシャンプーを取り入れる
汗をかいたら、なるべく早くシャンプーで洗い流しましょう。
汗によって頭皮に炎症や湿疹ができやすい方は、炎症を抑える成分が含まれている頭皮ケアシャンプーを取り入れてみるのもおすすめです。
夏場など汗や皮脂が出やすい季節限定で、こういった頭皮ケアシャンプーを頭皮トラブル予防として使うことも有効です。
ここでは皆様のお役に立てるような豆知識をお話していきたいと思います
薄毛や抜け毛でお悩みの方、ぜひ専門医のいる当院へご相談ください。
まずは無料カウンセリングでお待ちしております。
記事監修:岡山中央クリニック